塚原先生のここ5年分の仕事の小まとめ

塚原、2010-2015の業績についてのまとめ

「ツカハラくんの専門って、なぁに?」とか、カジュアルに聞かれると、けっこう困ります。

まあ、科学史とか、STS、と答えておくと、それはそこそこには分かってもらえるのだけど、それだけだと、見えにくいかもしれない。

そもそも、「専門性」なんてのは相対化すべき概念で、そういった「エキスパーティース」は、抑圧の機構でしかない、なんて考えていたので、こういう質問が来たら、「蘭学者です」、と答えることにしていたのですが、まあ、それも、(なんだかもっと)、分かりにくいですね。

でも、何をやっているかというと、杉田玄白とか、平賀源内や福沢諭吉のようなことです、っていうのが、主体ー客体(サブジェクト・オブジェクト)問題としても、まあ、そこらを意図的に混同させるという本来の意味で、一番、一般には了解しやすい、とか、自分では納得しているのですが。

でも、アカデミズムの「タコつぼ化」を批判したり、社会的問題へのコミットメントを実践して、いわゆる「パブリック・インテレクチュアル」を目指している、というか、サルトル的に「投企(アンガージュマン)」することを志す、という意味では、それもそれなりにやっているつもりです。

だから、いわゆる、狭い意味での「専門性」を超えて、(もちろん、徹底的に狭い専門性は、アカデミックな足場として、けっこう大事に確保しながら)、いろいろな方面での知識生産をしている、ということになっています。

これはまあ一般の企業で言うなら、コア・コンピテンシーを生かして、関連の業種を拡げて手広くやっています、ってことで、まあアカデミックな企業努力というか、そんなもんです。つまりある種の「知識生産の営業努力」によって、コア部分の生産技術の向上による多品種展開が可能となったというころ。で、それで関連市場の開拓と、販路の拡大はしている、ということになるでしょうか。

つまり、「一刻者」、を作っている宝酒造さんが、(もともと、宝焼酎や松竹梅を作っていた会社です)、タカラバイオをつくって、松茸のゲノム解析をしたり、iPS関連の試薬を作ったりしているみたいなもんです、って言えば、分かりやすいかな?

でも、不動産投資や金融ロンダリングでイージーマネーを得ようとする、という業種の拡大展開ではなくて、それぞれはちゃんとした調査に基づいた研究開発による新たな製造ラインの展開なので、まあ、地道なもんで、つまり、そういう資本主義的な流言飛語やネオリベ的な風潮には乗りたくはないので、自分で自分のやり方は、そこそこに一刻者だとも思っているのですが。

で、ちょっと機会があって、この5年くらい、どんな仕事をしているのか、まとめなくてはならなくなったので、やってみました。

それで、そのままではもったいない(?)、というか、これはそのまま、死蔵されるなあ、という予感が的中しつつあるので、まあ、何かの参照になればと思い、HPにあげておきます。

(これを説得的に、そしてきれいに俯瞰するには、まだまだ、で、そうするには、なかなか手間がかかりそうなのですが。)

小生の、ここのところ5年くらいの業績は、とりいそぎ、以下の7つのカテゴリー(プロジェクト)に便宜的に分類できます。

1. Climate Reconstruction Project  気象史・気候の再現

2. “Science and Empire”  科学と帝国主義

3. Post 311 and Post-Normal Science  311とポスト・ノーマル・サイエンス

4. Scientific Instruments   科学機器の歴史:望遠鏡と顕微鏡

5. Dutch Studies in Japanese History of Science 蘭学

6. Bio-Capitalism and Japanese STS  生―資本主義とSTS

7. Historiography as problem and ESD  歴史観とESD

それぞれに、当該の研究基金などをとっており、おのおの、国際協力での研究を進めているので欧文での共同研究の出版などもあって、それぞれに内外から、ある程度の評価も受けております。

というか、いちおう、アカデミックな仕事なので、「論文生産」ができるかどうか、が、これらが「仕事」になっているかどうかの基準であると考えているので、まあ、以下のような「生産」物が出せています、ということで、とりあえず、紹介(と照会)して、とりあえず、資金や共同研究者、それに関連の主要な業績をそれぞれに振っておきますので、ご参照ください。 (国際会議などでしゃべったことや、プロシーディングとかはあげていません。そっちは、HPでの、各年次の業績など、ご参照ください。)

1. Climate Reconstruction Project

概要:文字通り、歴史的な気象の研究です。歴史的なデータを使った古気候の再現が中心で、これはけっこう実用性の高い分野、温暖化や気候変動の議論にキャッチアップしてます。それと同時に、人間は気象を(環境を、温度や気圧を)どのように考えてきたか、どのような捉え方をしてきたか、という、きわめて歴史学的・思想史的な議論にも噛みこんでます。

資金:JSPS萌芽研究・塚原が代表、科研S(東京都立大学・松本淳教授)でも研究協力者

共同研究:財城真寿美・成蹊大学・気象学ほか。

またベルギー王立アカデミー・ガストン・デマレー博士らとの共同研究;塚原もこの共同研究を通じて、ベルギーアカデミー・海外通信会員に任命

香港気象台(許台長)からの要請による南支方面・戦時気象学の調査・研究とデータレスキュー

論文・著作など:

● Gaston R. Demaree, T. Mikami, T. Tsukahara and M. Zaiki, In the wake of “De Liefde”: the instrumental meteorological observations of the Vereenigde Oost-Indische Campagnie (VOC), in Bull. Seanc. Acad. R. Sci. Outre-Mer (Meded. Zitt. K. Acad. Overseese Wet.), vol. 59, no.2-4, 2013, pp.385-405.

● 財城真寿美、木村圭司、戸祭由美夫、塚原東吾 (Zaiki, Kimura, Tomatsuri and Togo Tsukahara)、「幕末期(1859-1862年)のロシア領事館における気象観測記録と気象庁データの均質化にもとづく函館の気温の長期変動 (Climate History of Hakodate: based on historical records kept at Russian Embassy, 1859-1862) 」、『地理学論集 (Studies in Geography)』、vol.89, no.1, 2014, pp.20-25.

● 塚原東吾、『満州の科学・医学史:核をめぐる戦時科学の連続性』、2014年12月、帝国日本の知識ネットワークに関する科学史的研究会主催、第4回国際ワークショップ・プロシーディングス、中国コロニアル沿岸都市のメディア・ネットワークと東アジアの気候変動」(挑戦的萌芽研究)共催、神戸STS叢書、no.11. (総174ページ)
● 塚原東吾、「中国での英字新聞に掲載された19世紀の気象記録」、『歴史地理学』、55-5(267),pp.74-86,2013.12

● Gaston R. Demaree, Takehiko Mikami, Togo Tsukahara & Masumi Zaiki, “The meteorological Observations of the “Vereenigde Oost-Indische Compagnie (VOC)”-What can be learned from them?”,in 『歴史地理学』、55-5(267),pp.99-106,2013.12.

2. “Science and Empire”

概要:科学(技術や医学を含む)を、帝国主義の文脈でとらえる、というアプローチです。ある意味、科学史の典型的な「エクスターナリスト」アプローチです。この面では、いわゆる「理論的」な、中心・周辺論や従属理論、近年提出されている各種のネットワーク理論、それにハイブリッディティと言った概念をめぐる議論などをしています。そもそも、「植民地帝国大学の研究」がその展開の中心だったので、台湾と朝鮮(台北帝国大学と京城帝国大学)に焦点を当てていましたが、いまは(愼プロジェクトになってから)満州、そして南支から南洋も範囲にいれて、検証を進めていきたいと思ってます。

資金:科研A,東京理科大・愼蒼健教授が代表)

共同研究: 科研A研究チームをはじめ多数

論文・著作など:

● Togo Tsukahara, 2014 July, Science and Empire: what is the “British” networks of science?, Proceedings for the 3rd International conference, Kobe STS Series no.9 (pp.172)

● 塚原東吾、「展望:「科学と帝国主義」研究のフロンティア、ネットワーク・ハイブリッド・連続性などの諸コンセプトについてのノート」、科学史学会、『科学史研究』、vol.53, no.271, pp.281-292. 2014年10月号

● ロー・ミンチェン著、塚原東吾訳、『医師の社会史:植民地台湾の国家と民族』、(Translation of “Doctors within Borders” by Lo Ming Cheng. 法政大学出版、2014年4月

● 塚原東吾 (Togo Tsukahara)、「戦後科学論の鉱脈 ver.2: 中山茂の科学技術論 (Nakayama Shigeru: obituary essay) 」、『現代思想』(Revue de la Pansee d’aujourd’ui) (2014年8月号)、2014, vol.42, no.12, pp.214-229.

● Togo Tsukahara 塚原 東吾, “Negri-Hart’s <Empire> and Techno-science”〈帝国〉とテクノサイエンス (特集 ネグリ+ハート : 〈帝国〉・マルチチュード・コモンウェルス)

現代思想 (Revue de la Pansee d’aujourd’ui) 41(9) 189-199 2013-07

3. Post 311 and Post-Normal Science

概要:これはある意味「時論」なのだけど、けっこう力が入いってます。ツカハラ的には、90年代にSTSにコミットしてきたことの延長で、自分としては、(蘭学とか、帝国主義とか、気候再現とかに比べると、これは短いタイムスパンを扱うという意味でも)、ここで時流に対して掉さしておくのは、「社会的責任」の一環かなぁ、とも考えています。

ここではいくつかのキー概念を中心に検証しています。一つ目は「災害資本主義」、もうひとつは、「ポスト・ノーマル・サイエンス」です。

資金:EASTS国際誌・編集委員会

共同研究:EASTSネットワーク会議ほか

論文・著作など:

● Yuko Fujigaki and Togo Tsukahara, “STS Implications of Japan’s 3/11 Crisis”, in East Asian Science, Technology and Society: an International Journal (2011) 5(3): 381-394; published ahead of print September 20, 2011, doi:10.1215/18752160-1411264    http://easts.dukejournals.org/content/current

● 塚原東吾・美馬達哉 (Togo Tsukahara and Tatsuya Mima) 、「ポスト・ノーマル時代の科学者の仕事 (Works of Scientists in the age of Post-Normal Sceinces) 」(対談)、『現代思想』(Revue de la Pansee d’aujourd’ui)(2014年8月号)、2014, vol.42, no.12, pp.46-77.

● Togo Tsukahara 塚原 東吾, “Four Idolas of 311: Science, Normalcy Bias and Colonial Character of Japanese Nuclear Technology, “ 震災のイドラ : 科学、正常性、コロニアル・テクノロジー (特集 大震災は終わらない)  現代思想 (Revue de la Pansee d’aujourd’ui) 40(4) 200-214 2012-03

● 塚原東吾、“Public Sphere of Science in the Post-Normal Age”, 「ポスト・ノーマル時代の科学の公共性」(特集・科学の「限界」:価値の選択と予測)、Science, 『科学』、vol.83, no.3, pp.334-342. 岩波書店

● 塚原東吾 “New definition of Social Responsibility of Scientists by Post-Normal Science”「ポスト・ノーマル・サイエンスによる『科学者の社会的責任』」(特集・危機の大学)、『現代思想』(Revue de la Pansee d’aujourd’ui)、vol.39-10, pp.98-120, 青土社

● 塚原東吾、“Activation of Disaster Capitalism in 311: what should we learn from Kobe, twice destroyed after the Quake” 「災害資本主義の発動–二度破壊された神戸から何を学ぶのか?」 (特集 東日本大震災–危機を生きる思想) 『現代思想』(Revue de la Pansee d’aujourd’ui), 39(7), 202-211, 2011-05 青土社

4. Scientific Instruments

概要:わりとスタンダードな科学史・技術史へのアプローチですが、科学機器という科学「概念」の「マテリアル・ベース」(物質的基盤)を検証する議論です。塚原は、なかでも特に、(オランダ関係の)顕微鏡を中心にやっていて、機械と(機会による)視線の問題から、美術史に接近したりしてますが、(見えないものを測る)温度計と気圧計も検討の範囲です。また北海道のニシン漁での「気圧計」の使用や、漁業に関する機材・機械などにも、関心があります。

資金:科研(基盤B)、代表・塚原東吾

共同研究: 基盤B研究チーム、オランダ・ライデン市・ブールハーヴェイ博物館、ライデン大学イフォ・スミッ教授ほか

論文・著作など:

● 塚原東吾編著、『科学機器の歴史:望遠鏡と顕微鏡 イタリア・オランダ・フランスとアカデミー』、日本評論社、2015年6月10日  (総196ページ)

(塚原執筆分)

序章「科学機器の歴史」、pp.1-24

第3章「17-18世紀オランダ科学における望遠鏡・顕微鏡・科学機器:

エージェントとしてのオランダ科学」、pp.101-130.

● Togo Tsukahara, Kohei Yurugi and Seigo Kayanoki (塚原東吾、万木恒平、栢木清吾)、”Animism in the age of High-Technology: Topology of the living souls and spirits, and an essay of Kazuko Tsurumi and Whale”, 「ハイテク時代のアニミズム–生きものとタマシイの棲む場所、そして鶴見和子とクジラをめぐる考察」 (特集 民話と生きものの住まう環境づくり)、BioCity,vol.46, pp.92-99, 2010

● Tsukahara Togo, “Dutch Historical Resources on Climate Reconstruction”, in Large and Broad: The Dutch Impact on Early Modern Asia, Essays in Honor of Leonard Blusse, ed. by Nagazumi Yoko, Toyo Bunko Research Library 13, The Toyo Bunko, 2010, pp.223-240.

● Daniel Headrick, “When the Information cames of Age” into Japanese, co-translated with Sayaka Oki, 『情報時代の到来』、隠岐さや香と共訳、2011、法政大学出版

5. Dutch Studies in Japanese History of Science

概要:蘭学を大きな政治文脈や思想交流のなかに位置づけると何が見えるのか? そして世界史のなかでの蘭学の意味は? そんなことを考えて、12世紀ルネサンスと対比が可能では、なんて、まあただの翻訳運動ではなかった、(というか、たいした翻訳運動だった)、などと言いたいなぁ、と思っています。やっていることは、かなり地味で細かい文献あさりとか、字義を厳密に跡付けるインターナルな分析とか、いわゆる「monk’s work (修行僧のやている「行」)」みたいなもので、外から見ると、つまんなそうに見えるらしいので人気はないのですが、自分としては、これがけっこう、面白いと思っています。

資金: 科研(B)・東京工大・梶雅範教授ほか

共同研究:東洋文庫、適塾記念会、日本化学史学会ほか

論文・著作など:

● Working Words: New Approach to Japanese Studies, Josai International Center for the Promotion of Art and Science, (Review of Japanese Culture and Society, vol.25.), December 2013. (Tsukahara Togo, 科学 Kagaku 窮理 Kyuri / Science. pp.109-115.)

● Togo Tsukahara 塚原 東吾, “On Von Siebold Collection and its historical meaning: a new way of application ” 適塾記念講演会 シーボルト・コレクションの歴史的意義と適塾の役割 : シーボルト像の転換と、史料の新たな「使い道」, Bulletin for Tekijuku, 適塾 (46) 71-89 2013 0916-4030

● Togo Tsukahara 塚原 東吾, “19th Century Climate Re-construction by the Dutch Resources” 二〇一二年度春期東洋学講座講演要旨(東洋文庫ミュージアムオープン記念講演会「東洋文庫と本の世界」) 第五二九回 六月六日(月) オランダ語・日蘭関係史料による一九世紀の古気候再現 : 東洋文庫に収蔵されるシーボルト史料を発端として Toyo Gakuho: Bulletin for Toyo Bunko, 東洋学報 : 東洋文庫和文紀要 94(2) 225-228 2012-09 0386-9067

6. Bio-Capitalism and Japanese STS

概要: 資本主義の「質」が変容してきている。「労働」とか、「レント」とか言われるももの、また「情報」とか、「生命」と言われるものも、大きく変容している。そのことを、「生―資本主義」と特徴づけたカウシック・スンダー=ラジャンの諸論を中心に検討してみています。

資金: 科研(B)・青山学院大学・飯島渉教授ほか

共同研究: 標葉隆馬(総研大・成城大)、EASTS国際ジャーナル編集部、ほか

論文・著作など:

● “Genealogy of concept related to Bio-Capital”「バイオ資本主義の系譜学–生-資本という概念について」 (特集 認知資本主義とは何か–転換する世界経済)『現代思想』(Revue de la Pansee d’aujourd’ui), 39(3), 214-237, 2011-03 青土社

● カウシック・ラジャン原著、塚原東吾翻訳、Kausik Sunder Rajan “Biocapital” into Japanese『バイオ・キャピタル』、2011、青土社

● Togo Tsukahara, “Introduction(1): Japanese STS in Global, East Asian and Local Contexts”, in East Asian Science, Technology and Society: an International Journal, 2009, vol.3, no.4, pp.505-509. DOI 10.1007/s12280-009-9112-7.

● Togo Tsukahara, “Introduction(2): Japanese STS in Global, East Asian and Local Contexts”, in East Asian Science, Technology and Society: an International Journal, 2010, vol.4, no.1.

● Ryuma Shineha, Arisa Ema, Togo Tsukahara, “Work in Progress: Proposal for Comparative Studies on East Asia STS”, in East Asian Science, Technology and Society: an International Journal, 2010, vol.4, no.1.

7. Historiography as problem and ESD

概要:科学史の記述の観点は、どこに立脚すべきだろう?とりあえず、個人史としての科学史家の観点や、ESDと呼ばれる「官制プロジェクト」の枠内からの公害問題・環境問題の見直し、それにアカデミック・オーガニゼーションの構成などを見ながら考えています。

資金:東京三菱UFJ環境財団・日本学術会議ほか

共同研究: ESD、泉南アスベスト訴訟関係者、豊島住民会議、松岡夏子(三菱UFJ環境コンサルタント)、ヤング・アカデミー(日本学術会議)、ほか

論文・著作など:

● 塚原東吾(黄栄光訳)、「中山茂先生学術評伝」(中国語)、『中国科技術史雑誌』、2014年、第35巻、第4期、(総145期)、pp.471-487, 中国科学技術史学会・中国科学院自然科学史研究所

● 栢木清吾・塚原東吾、『持続可能な環境?公害問題の歴史から、われわれは何を学んだのか』、三菱環境財団・神戸大学助成プロジェクトESD対話シンポジウム報告書、2015年3月、神戸STS叢書、no,12

● 塚原東吾 TSUKAHARA Togo  「オランダのヤング・アカデミー : 成功とその理由についての一考察」( The Dutch Young Academy: Cultural/Historical Reasons for its Success and the Role of Academy in the 21st Century), Trend of Sciences (『学術の動向』), vol.15(9), no. 9, pp.97-9, and 105, 2010

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